祇王寺を訪ねて。

祇王寺の日本庭園は、今の自分の仕事の原点となる場所です。

それは人間にはどうにも制御しきれない緑の圧倒的なパワーを感じられたからです。

観光客で賑わう嵐山の竹林を抜け、先の先に祇王寺はひっそりとあります。

この庭は、平清盛公に都から追放された祇王が、母妹と共に尼となって、ここに引き篭もり、つくったものです。

祇王はこの時21歳、僕と同じ年です。

寵愛を受けていた主人を、仏御前に奪われ追放されたのですから、どんな想いでこの地に移ってきたのか、感慨深いです。

しかし、仏御前も恩のある彼女を追い出してしまったことに後ろめたさを感じて、清盛公の元を抜け出し尼となり、この祇王寺を訪ねて来たそうです。

そこまでの仏御前の誠意に感動し、4人で念仏を唱える日々を平和に過ごしていったそうです。

ですから、ここに鎌倉時代に造られた彼女の像があるのですが、目を合わせてみると美しく微笑んでいるんですよね。

しかもじーっと目を合わせたままにしていると不思議と口角が上がっていく様に見えて、、

緑の癒しと、人の優しさを心の底から体感できる、とっても素敵な場所です。

帰り道はきっと心軽くなると思うので、是非行ってみてください☘️ おすすめです。

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